小生、リズム感がありません。音楽は大好きなのに、人前で拍子をとった
りするのは大の苦手。ましてや踊るなど何をかいわんや...。
この苦手意識はいつ頃めばえたのか?中学1年の頃だったと思います。
覚えたてのギターを爪弾いているのを友達に聞かれて笑われたのです。
「おまえ、リズム感ないなぁ」と―。
以来、小生、ドラムを叩いたり、ベースでリズムを刻むヤカラとステージ
に立つことはあるまいと、勝手にヤサグレテきました。
高校時代には少し演劇部で舞台に立ちましたが、卒業してからはおおむね
観覧する側、拍手をする側の人。ずーっと「客席の人」それが小生です。
「客席の人」としては、お芝居を観る、音楽を聴きに行く、という回数、
結構多い方だと思います。東京からやってくる著名な人、地元を拠点にし
ているまだ無名な人―どちらの舞台も観ます。安月給なので、どうしても
行きたければ―食費を削ります。
なぜそこまでして?と、親兄弟からは呆れられていますが、さて...。
これはもう好きだからとしかいいようがない。何が好き?って、ライヴが
好きなのです。そこに、居合わせなければ吸えない空気を吸いたい。
わくわくしたいのです。ドキドキしたい。手に汗握りたい。高揚したい。
つまり「生きている」と感じたい。Aliveです。スポーツ観戦もそう
ですが、わざわざ出向く行為が「生きている実感」に繋がるのですよ。
それはもう、ごはんを食べるより鮮烈な「実感」です。
そんな思いで長らく客席に坐っていた小生ですが、最近になってようやく
あることに気がつきました。手のひらが腫れるほど拍手をして、何回アン
コールを願っても、「舞台の人」を永久に「ここ」へ呼び戻すことはでき
ないのだと。そう、詰まるところ究極の感動って、「自分もやりたい!」
って思うことではないですか?
では、そういう感動にであってしまった客席の人は、次は...どうなる?
いえ、どうする?もしかしてもしかすると、舞台の人へとシフト...する?
最近、小生がよく考えているのはこのことなのです。
客席の人が、舞台の人にもなれるような、客席と舞台の境界が自由に変化
するような― そんな劇場・機会が街に増えたらいいなぁと思うのです。
実は小生、札幌市生涯学習センターちえりあの【ご近所先生企画講座】を
今月から受講しています。『「伝える」「伝わる」朗読』と題された講座
です。講師は、一条綾香さん。テキストを佐藤泰志の「海炭市叙景」から
採るというので申し込みました。
わが青春の「海炭市叙景」は、これまでは一人黙読により味わいを深めて
きた小説です。しかし、秋には映画の公開も実現する運び。音読すると、
どんな感慨が沸くだろう?という好奇心に兆したマイ・チャレンジです。
いうなればこの朗読講座は、小生の小さな舞台でもあるのでした。
とはいえ、講座は始まったばかり。まだ「海炭市叙景」には辿りついても
いません。しかし初回、小生は「ういろう売り」の音読に高揚しました。
声に出して読むって、なんてたのしいんでしょう! 発声する自分の身体
を強く意識することができました。「体感」―おとなになると頭で考えた
だけですっかり解った気になりがちですが、ついぞ忘れていた感覚です!
この「体感」するたのしさにあふれた企画が、秋にまだあります。
「FINLAND DAYS!!」
10/2(土)~11/9(火)まで。『北方圏の"Alive"音楽』
Vol.4 JPPコンサート&ムーミンの国から『学べるフィンランド』と
いうサブタイトルがついたこの企画、まずはぜひ、盛り沢山の特設ホーム
ページをご覧ください。http://vas.co.jp/finlanddays/ 今回初めて札幌にやってくる伝説のペリマンニバンド、JPPの予約チケ
ットもこのHPから申し込めます。(ペリマンニとは?バンドの音源など
もここにあります。)
主催はNPO法人コンカリーニョ。共催は、札幌市生涯学習総合センター
ちえりあ。そして協力が、札幌市中央図書館です。
云って見れば、街の人を幸せにする―という志は同じながら、これまでに
この三つの機関がともに一つの取り組みに関わることはなかったと思いま
す。街づくり、街育てという観点からも注目の企画です。
『北方圏の"Alive"音楽』シリーズ、昨年は、LAUというバンド
でした。小生、その怒涛のアンコールの後に思ったのです。こんな感動を
与えられっぱなしでいいのか?と。そろそろ与えられた幸せを、ほかの方
へ与える側に身を置くべきなんじゃないかと。司書に何ができるかと―。
というわけで、小生も少なからず関わっています。「客席の人」が一つ、
境界をまたいだ次第です。おいおい、ご報告していきますね。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第33回 「フィンランド デイズ!!」に至る道
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