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近いのに、遠い国

第7回 挨拶もそれぞれ。

中国にいる時、友人に出くわすと「どこ行くの?」「ご飯食べた?」と、毎回聞かれるので、最初は「食事に誘うつもり!?」「なんでみんな私の行動にそんなに興味あるの!?」と思っていたが、これは中国ではポピュラーな挨拶。
よく知られている「你好」は初対面で使う以外は、中国人同士ではほとんど使わない。人に会った時はこの挨拶が一番多く使われる。

「ご飯食べた?」とか「どこ行くの?」と聞いたほうも別に相手が食事したのか、どこに行くのかどうしても知りたくて尋ねているわけではないので、「えーと、今からちょっと授業で学校にいって・・・」などと深く考えて答えなくても、「ちょっとその辺」などと適当に答えても大丈夫。

「你好」「謝謝」の次に知られている「再見(さようなら)」も、実はあまり使われていない。別れる時は、「我走了(ウォゾウラ/じゃ、行くねー)」とか「拝拝(バイバイ)」などと言う。「拝拝(バイバイ)」は、発音を聞けば分かるが、英語のbye byeからきている。漢字で書くとこうなる。

中国人は挨拶するときに頭を下げる習慣がないので、日本人がペコペコやっているのがとっても不思議そう。(中国人同士は、初対面のときは頭を下げずに握手をする。)
広東省広州市の地下鉄のホームで、スーツを着た2人の日本人のビジネスマンが、別れ際お互いにヤジロベエのように何度も頭を下げるのを、周りの中国人は面白いものでも見るかのようにジロジロ見ていた。

私も留学中、大学構内で知り合いに向かって「ぺこり」とやったら、そばにいた中国人が「啊!她是日本人!(あ、彼女は日本人だね!)」と指差して言った。中国では頭下げなくていいのよ、と指摘されてもなかなか直らず、微妙に会釈してしまう。身体に染み付いた日本人としての習慣はなかなか抜けない。

それは中国人、韓国人も同じこと。日本人留学生と結婚して日本に来た中国人の友達が、「私礼儀にうるさい日本の習慣が苦手。頭を下げるのもなんか好きじゃないの。日本に馴染めるかなぁ・・・」と言っていたが、このまえ久しぶりに会ったら、ご飯の前に「いただきまーす」と手を合わせて「ぺこり」とやったので驚いた。来日8年の彼女。長くいれば、徐々に受け入れて適応していけるのかもしれない。

* 編集部注 ブラウザの設定によって、中国語・韓国語が表示されない場合が あります。表示させるためにはフォントをインストールしてください

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(2007年08月02日)

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