「明日はカオリちゃんと、勉強するから、遅くなります」
と、韓国にいるときホームステイのおばさんに言ったら、おばさんが大声で笑った。
「ちょっと、カオリだってさ~」
それを聞いて、その家のおじさんも娘さんも笑い出した。
翌日カオリちゃんにその話をすると、
「そうなのよ、私の名前、韓国語では超ブッサイクな魚の名前なの」
と、むすっとして言った。
韓国語で「カオリ」とはエイの一種で、食べられる。たとえば日本語で「ヒラメ」ちゃんとか「ハマチ」ちゃんとか言う名前みたいなものだろう。カオリちゃんには悪いが、やっぱり笑ってしまうかもしれない。
その他に日本人の名前で、韓国人が面白いと思うものを挙げると、女の子の名前では、
◆アイ 아이 子供
◆サヨ 사요 買います
◆ナヨ 나요 私です
という意味になる。アイちゃんの場合、「私はアイです」と言うと、「私は子供です」と言っていることになり、ナヨちゃんの場合、自分の名前を言うたびに「私、私」と自己主張することになってしまう。
日本人の名字の中では、
◆森(モリ)머리 あたま
◆堀(ホリ)허리 腰
◆島田(シマダ)심하다 ひどい
◆佐島(サジマ)사지마 買うな
◆羽島(ハジマ)하지마 するな
などがあるが、この名字の方はすごく困ってしまうだろうな、と思うのが下に挙げるものだ。
◆関(セキ)
◆井関・伊関(イセキ)
◆関谷・関屋・関家(セキヤ)
「セキ 새끼」は本来の意味は「動物の子供」であるが、相手を罵倒するときにも使い、「畜生、くそったれ」の意味になる。「イセキ이 새끼」は、「このくそったれ」。「セキヤ 새끼야」は、「くそったれめ」。この「セキ」シリーズを男性は親しい友人同士で軽く使うときもあるが、ケンカでも大活躍する言葉で、あまりいい言葉だとはいえない。知り合いの関さんという方は名字では絶対呼ばせず、下の名前で呼ばせていた。
それから、韓国語には日本語のツ、ザ、ズ、ゼ、ゾにあたる音がないため、「カズト」「スズキ」「ツカサ」などの名前は「カジュト」「スジュキ」「チュカサ」と呼ばれる。最初は舌ったらずでかわいく聞こえて笑ってしまうのだが、友達の鈴木くんはすっかり「スジュキ」と呼ばれるのにも自分で言うのにも慣れ、日本に帰っても「スジュキといいます」と言ってしまって爆笑されていた。

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