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第95回 中国なのに韓国⑤韓国人留学生とのロマンス

学校でも寮でも常に韓国人留学生と一緒の生活の中で、いくつかのロマンスも生まれた。たいていのカップルは、男の子が韓国人で女の子が日本人。私の印象では、どうも韓国の男性は(中国人もだけど)日本の女性が好きなようだ。これに関しては、第31回「日本の女の子ってさ・・・」にも書いたのだけど、今は昔とはだいぶ違うとはいっても、やっぱり外国人にはヤマトナデシコのイメージが根強く残っているようで、日本の女の子は優しくて従順だと思っている人が多い。確かに、男性と対等に堂々とものを言う男女平等を掲げる中国の女性や、思ったことを正直に主張する韓国の女性よりは、婉曲的にものを言い、習慣的に細かい気配りができて、男性の世話をよくしてくれる日本の女の子は優しく家庭的だと、外国の男性の目には映るかもしれない。(だけど、思っていることをはっきり口に出すか出さないかだけで、女の子は結局どこの国でも同じだと思う・・・。)

実際、中国や韓国で日本人女性はモテる。留学中、日本人留学生の女の子はそれぞれ、現地の中国人や韓国人留学生に追いかけられることが度々あった。花束や贈り物を持って寮の前で待ちぶせ、跪いて求婚されたり、毎日のように手紙が届けられたり、寮の電話が目当ての女の子出るまで鳴りっぱなしのこともあった。
「あたし、こんなにモテたの生まれて初めて」
と、苦笑いしながら隣室の日本人が言っていたのを思い出す。「『日本の女』って一種のブランドだよね」と表現した子もいる。その表現が適切かどうかは分からないけど、「日本人の女の子」ということが分かると、相手の男性の態度が変わることがよくあった。だけど、それはそれで寂しいことだと思う。相手は「私」を見てくれているのではなく、「日本人の私」に興味があるのだ。最近も日本に駐在している台湾人や韓国人が、「お嫁さんを探しに日本に来ました」とか「結婚するなら日本人女性」と言っているのを聞いて、留学中あった数々の出来事を思い出した。

男性が日本人で、女性が韓国人というカップルは私の周りには一組もいなかったのだけれど、韓国人女子留学生に日本人男子留学生の印象を聞いてみると、
「優しいんだけどね・・・、なんか細かくて、女性的なのよね。男らしさに欠けるっていうか・・・」
という答えが。韓国の男性は、儒教思想の男性優位の社会の中で育っていることや軍隊に行っていることも関係あるのかもしれないけど、肉体的にも精神的にもたくましさを感じさせるし、良くいえばリードしてくれて、(それがワンマンに映ることもある)、恋愛中は非常によく女の子に尽くしてくれ(結婚後はかなりの亭主関白になる)、細かいことにこだわらないタイプの人が多い。だから、韓国の女の子には日本人の男性は気配りができるけどそれが細かく思えたり、相手の意見を聞いてから物事を決めたりするのが、リードしてもらえないから物足りなく思ったりするのかもしれなかった。日本人の女の子が、韓国人の男の子と付き合うのも、韓国人男性のこういうところに新鮮さと魅力を感じているからだと思う。

韓国人と日本人がカップルとしてまとまりやすいのは、外見も習慣も似ていて、すんなりと恋愛モードに入っていけるからだと思ったりもする。韓国や日本で出会うのではなく、中国やアメリカ、スペインなど第三国で出会って恋愛関係になる韓国人と日本人のカップルは意外に多い。後に韓国に留学したときに、同じ韓国語学校に通っていた日本人で、第三国で韓国人の彼氏に出会い、韓国にやってきたという子がかなりいて驚いた。当時は、韓流ブームの前だった。みな、TVではなく彼氏を通して韓国を知って興味を持ち、韓国にやってきたのだった。

韓国で中国留学時代の韓国人クラスメイトと、再会を祝ってお酒を酌み交わしているときに男の子たちが、
「やっぱり彼女は日本人がいいよ~」
と言ったので、
「実際は、日本人の女の子にもいろいろいるのよ!あなたたちが思っているような都合のいいタイプばっかりじゃないよ。」
と言っておいた。
恋愛も立派な国際交流の一つだ。語学の勉強にもなる。是非大いに恋愛して、理想ばっかり追い求めるんじゃなく、相手の習慣や文化、考え方を深く知ってほしいと思う。



(2009年05月07日)

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