なるほど情報ウェブマガジン【週刊コラナビ北海道】毎週木曜日更新

週刊コラナビトップ近いのに、遠い国

近いのに、遠い国

第60回 私のルームメイトを紹介します 中国編①

韓国滞在中、中国人のルームメイトはたくさんいたのだが、その中でも一番長く一緒に住んだのが、玲燕(リンイエン)だ。彼女は韓国語の初級クラスのクラスメイトで、黒髪で髪を長くしている中国人留学生が多い中で、一人だけ耳までのボブで茶色に染めていた。服装も原色を好む他の中国人とは違って、地味な色を着ていることが多かったので、話をするまでは日本人だと思っていた。

彼女のちょっとハスキーで高く柔らかい声は人を魅了する。彼女の声のその愛らしさに私もすっかり引き付けられ、よく話をするようになり、そのうちに彼女の家にしょっちゅう遊びに行くように・・・、そして、気づいたら一緒に住むことになっていた。と、いうか私が彼女の家に住み着いてしまったのだった。

どこの国にもキレイ好きな人というのはいるものだ。彼女は大変な潔癖症。髪の毛一本でも床に落ちているのを嫌がる。毎晩、彼女の号令で他のルームメイトも掃除に参加させられる。彼女のお陰で、台所も部屋もトイレ&風呂場(韓国は基本的にユニットバス形式)もピカピカだった。
「日本はとても清潔な国だって聞いているわ。一度行ってみたいなぁ」
と、彼女は他の人とはちょっと違う理由で日本にあこがれていた。

私は中国の水餃子が大好きだ。今まで出会った中国人の友達はみな作れたので、もちろん玲燕もできるだろうと思っておねだりしてみたが・・・
「私は作れないよ」
という答えが。
「私は福建省出身で、餃子はほとんど食べないの。餃子をよく作って食べるのはカコが留学してた中国の東北地方だよ。」
中国人でも餃子を作れない人がいる、というのは本当に意外だった。ほとんど食べないというのにも驚いた。ハルビンの街には水餃子の店がひしめいていたのだが・・・。

その代わりに、彼女は福建式の海鮮をたっぷり入れた炒米粉(チャオミーフォン/ビーフン炒め)や、水溶き小麦粉の中に牡蠣や野菜を入れて揚げた海蛎饼(ハイリービン)をよく食べさせてくれた。彼女の故郷は海沿いにあり、海の幸をふんだんに使った料理が多いのだ。あと、彼女と一緒にいてよく食卓にあがったのが、サツマイモ入りのお粥。福建の彼女の村では地瓜(ディーグワ/サツマイモ)が特産で、地瓜なしの生活は考えられないと言った。日本では、お粥は病気の時に食べることが多いと言ったら、
「お粥は消化がいいから、中国では朝や夜に食べることが多いよ」
と教えてくれて、このサツマイモ入りのお粥の日には
「カコ、ごめんね。今日はお粥なの。病気じゃないのにね」
と、笑った。
彼女が食卓に上げる料理は、中国留学中食べたものは全く違うものだった。留学先のハルビンでは、海の幸類は口にすることが少なかったし・・・。

同居を始めた最初のころは、食事の度に「中国は広い」、そう思うことが多かった。

②に続く。

福建省アモイ


(2008年08月21日)

コメント(2)

日本みたいな小さい国でも、食文化はだいぶ異なりますもんね。
北海道にはお好み焼きをおかずにご飯を食べる家はないように(笑)
でも、中国でも餃子をあまり食べない人がいるというのは驚きです!
餃子の大きさが違うというのは聞いたことがありますが。

潔癖のリンイエンさん、もし日本にきたら
思っていたほどキレイじゃなくてガッカリしたりして(^^;)

そうですね、日本でもおでんやおぞうに、地方によって全然違いますよね。
中国は東西南北の地域、または民族によってまったく料理自体が違うんです。中国は広いので、地域によってとれる物もまっったく変わってきますしね。
餃子食べない人がいるというのは私も驚きました。実際福建に行ったら、餃子のお店が全然ありませんでした。

日本もゴミを捨てていく人がいたり、あまりきれいじゃないところありますよね。きれいな街にしたいものですね。

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。

(画像が表示されない場合、画像のところでマウス右クリック-[画像の表示]を実行してみてください[Windows InternetExplorer, FireFoxの場合])

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第60回 私のルームメイトを紹介します 中国編①

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://spiritlink.80code.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1297