最近ある韓国ドラマを毎週見ているが、ドラマの中に出てくる姉弟(20~30代くらい)が、母親をとても大切にしているのが印象的だ。外に出るときは、寒くないかと母親に自分の上着を脱いで着せてあげたり。荷物が少ないときでも、持ってあげたり。母親と手を繋いだり、抱きしめたり。一緒に寝たり・・・。(注:20~30代の子供たちです)日本では、成人男性が母親と手を繋いで歩いていたら、「マザコン」と言われかねないかもしれないが・・・。
日本人が見たら、違和感を覚えるかもしれないが、このような家族間のスキンシップは韓国ではごく普通の風景だ。CMでも男性が「オモニ~!(お母さん)」とか言って、母親に抱きついたりするものがあったりする。人と人との距離が近いと以前他の回に述べたことがあるが、家族や親戚関係はより親密になる。
(※親戚づきあいの範囲も広く、「いとこの子供」だとか、「おじいちゃんの弟」だと、日本だと遠い親戚になるが、韓国ではかなり近い親戚だ。おじいちゃんの兄弟は「小さいおじいちゃん」「大きいおじいちゃん」などと呼ばれる。)
儒教精神も大きく影響しているが、韓国では、子供が両親に敬語を使ってしゃべる家庭が少なくない。人前で、両親、特に父親にタメ口をきくと、しつけが悪いと言われることもある。韓国は以前、絶対的な家父長制社会だった。今はそれほどでもないにせよ、家庭内で父親の権力が強く、尊敬すべき対象だという考えは変わらない。このドラマでも、父親は浮気相手がいて、そちらに入り浸りなのだが、そんな父親にも子供たちはきちんと敬語を使っている。
面白いと思ったのが、家に両親宛ての電話がかかってきたら、「お父様(お母様)は、只今いらっしゃいません」と言わなければならないことだ。身内を「下げ」て言う日本とは逆で、目上の人はすべて自分より「上げ」て話す。(※会社にかかってきた電話も、「社長様(部長様、課長様)は、只今いらっしゃいません」と答える。)人前で両親について話すときも「お父様がそうおっしゃいました」「お母様が、召し上がりました」などと言う。外国人で、これをスムーズに区別して話せる人は、韓国語上級者だ。何せ尊敬語の数が多いのだから・・・。(謙譲語はあまりない)
このドラマを見るたびに、なんと親孝行な子供たちであることかと思う。そして、自分も両親を大切にしなければ・・・と思うのであった。

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