なるほど情報ウェブマガジン【週刊コラナビ北海道】毎週木曜日更新

週刊コラナビトップ近いのに、遠い国

近いのに、遠い国

第53回 一人っ子政策

久しぶりに福建の男の子とメッセンジャーで連絡をとってみた。彼、最近子供ができたそうで。
「よかったね~!!おめでとう!」
「うん、まぁそうなんだけど...」
なんだか、手放しで喜んではいない様子。

「どうしたの、嬉しくないの?」
「いや、嬉しいんだけど...、実は双子なんだ」
「えっ、双子?!おめでとう~喜びも二倍だね!!」
「うん...、でもさ、そうも言っていられないんだよ」
彼は、いい仕事も見つからず収入が少ないので、一人でも大変なのに一気に二人生まれたら、育てていけるかどうか不安だと続けた。

数日前に別の中国の友達から、3人目の子供ができたと連絡をもらっていた。
彼女のだんなさんは、建築関係のお仕事をしていて、高度経済成長の建設ラッシュの波にのり、商売はすこぶる順調。 日本の同じ年くらいのサラリーマンの数倍は稼いでいる。
彼女は、
「何人でも生めるよ。罰金も問題ないわ。お金があれば怖いものはなにもないのよ」
と言っていた。

中国は一人っ子政策で、二人目からは、一般約2万元(日本円で約30万円)以上のかなり高額な罰金をとられる。この額は、一般の中国人の年収の数倍で、3人以上生むと金額は更に上がる場合もあるという。が、彼女のような富裕層にはたいして大きな額ではない。中国は今景気がいいのでお金持ちも増え、生めるだけ生む人も増えている。
(※一人っ子政策は、少数民族や一部の農村の地域には適用されていない場合もあります。外国人と結婚した場合にも関係ありません。)

三つ子や双子の多胎児を生んでも、罰金の対象にはならないのだが、やはり出産、子育てにお金がかかるのは中国も同じ。一方では、喜び半分心配半分の複雑な気持ちで双子の誕生を待ち、一方では、何の問題もないと言い切り、三人目を生もうとしている・・・二人の話を聞いて、今盛んに言われている中国の格差社会を身近なところで感じることになった。

それでも、最後に彼が、
「でも、生むと決めたんだから、一生懸命働くよ!!彼女も頑張るって言ってくれているし。ほんとは罰金払えるなら、子供たくさんほしいんだけどね」
と言ったので、なんだか救われたような気持ちになり、
「そうだよ!頑張って!!折角授かった命なんだから、大事にしないと。お父さんになるんだから、これからは酒飲んだくれて、賭け事ばっかりしてたらだめだよ!」
と、一言余計だが心からのエールを送った。

二人に元気な赤ちゃんが生まれてきますように。



(2008年06月26日)

コメント(2)

カタヒラさん、こんにちは。
いつも、楽しみに拝見しています。
東京では、このところ、富裕層をよく見かけるようになりました。
コム・デ・ギャルソンなどに、週末やシーズン始まりともなると、
大挙してやってきます。
ときどき、びっくりするほど、高額の買い物をしているらしき人、
同じTシャツを、転売目的で100枚単位で買って行く人(こういう人は富裕そうではありませんね)もいます。
でも、中国って、共産主義の国なんですよね。
チベット問題もあります。
ぼくには、いまの中国は、つぎはぎだらけの価値観の国に見えます。
これからも、楽しみに読ませていただきます。

imamuraさんコメントありがとうございます。
こちらでも、中国韓国からの観光客は、右肩上がりに増えていますね。
今までは香港・台湾が多かったようですが、最近は、大陸から来る人も少なくないようです。
高額な電化製品をいくつも買っていく人を見ますが、中国の景気の良さが垣間見えます。
いろいろな意味で目が離せない国の一つですね。

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。

(画像が表示されない場合、画像のところでマウス右クリック-[画像の表示]を実行してみてください[Windows InternetExplorer, FireFoxの場合])

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第53回 一人っ子政策

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://spiritlink.80code.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1231