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近いのに、遠い国

第47回 教師の日

韓国では本日5月15日は、教師の日。先生に感謝する日だとされている。儒教社会の韓国では、教師の地位が日本より高く、聖職だと考えられている。

中国留学時代、韓国人留学生の18歳の女の子が、中国人の先生にちょっと反抗的な態度をとったら、たちまち韓国人のお兄さんお姉さん留学生からお叱りの言葉が。また、日本語学校に在籍している韓国人留学生に聞いた話だが、授業に集中せず授業妨害を繰り返して先生を困らせていた某国の生徒たちに韓国人が集団でお説教したとか。「先生」は尊敬されるものだと考えている韓国人ならではの行動だ。

外国人に韓国語を教える韓国語教師は、「先生」であるのに、外国人は韓国人からのようには尊敬してもらえないというのが悩みの一つのようだ。「先生」という地位がそれほど高くない国もあるし・・・。

韓国では先生は「선생님ソンセンニム」と呼ばれる。直訳すると「先生様」。私も日本語を教えているときは、そう呼ばれていた。

「教師の日」には昔から保護者や生徒が先生に贈り物をする習慣がある。生徒が小物や花、手紙など気持ちを込めたささやかな贈り物をするのは微笑ましいのだが、近年は高額な贈り物や現金を渡す保護者が増えてきて社会問題になり、(数十万円~数百万円の贈り物の場合もあります)、それを防ぐために「教師の日」に、半分以上の学校が休校になった年もある。

韓国で日本語を教えていたときには、教師の日にピアスとキーホルダー、手紙をもらった。生徒はみな大変礼儀正しく、私より年上の生徒もいたが、私には必ず敬語を使って話し、くだけた態度をとることはなかった。理由を聞くと私が「先生だから。」徹底した態度に関心させられた。

ところが韓国でも、最近では学校には日本と同じようにいじめや不登校などさまざまな問題があり、保護者との付き合いも大変なようで、やはり先生は苦労が耐えないようだ。話を聞くと日本の教育現場とそう変わらない。そして、若い世代には昔ほど先生は尊敬される対象ではなくなってきているとのこと。韓国社会にしっかりと浸透していると思われた儒教精神が薄れてきているということか・・・。西洋化、近代化による時代の流れもあるのかもしれない。



(2008年05月15日)

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