最近日本に来たばかりの韓国人留学生が、「キムチが食べたい!自分で作りたいんだけどさ、日本にはキムチ冷蔵庫がないから、大量には作れないのよね・・・。」と、ぼやいていた。
韓国の多くの家庭にはキムチ冷蔵庫というキムチ専用の冷蔵庫がある。この冷蔵庫は、キムチを大量に長期保存するのに優れた特性を持っている。昔は、キムチを壷に入れて土に埋め保存していたが、今はマンション暮らしの人が多くなり、それができなくなったので、キムチ冷蔵庫があると大量に作ったキムチを一年中保存できて大変便利なのだそうだ。キムチ冷蔵庫は、キムチを保存するのに適した温度に保て、普通の冷蔵庫より乾燥しにくいのが特徴で、私がホームステイしていた家では、キムチだけでなく果物や魚介類を入れていた。キムチ冷蔵庫の形は、ダイヤルのないちょっと大きい二層式洗濯機のよう。初めて廊下にでんと構えるキムチ冷蔵庫にお目にかかったときには、思わず「こんなところに洗濯機ですか?!」と言ってしまった・・・(笑)
韓国では毎年冬になると、数ヶ月食べる分のキムチを一度に大量に作る。そのときに使う白菜や唐辛子、にんにくの量は半端ではない。(韓国人は一日三回キムチを食べるので、数か月分といったら大変な量です。)よく市場で、恐ろしいほど堆く積まれた唐辛子の山を目にすることがあるが、この冬のキムチを作る作業を見ると、あの唐辛子はこのように消費されるのか・・・と、納得してしまう。
韓国人曰く、「日本のキムチはニセモノだよ」。日本で作られて売られているキムチには、砂糖が入っていることが多いが、本場韓国のものには入っていない。(ナシやリンゴを入れたりはしますが)岩塩を使い、海老の塩辛や魚醤を入れる。韓国人が言うには、日本の白菜や唐辛子と韓国のものは違い、日本のものは水分が多すぎるし唐辛子は甘みが足りないので、キムチを作るには適しておらず、調味料を揃えて日本で作っても本場の味にはならないのだそうだ。
大量のキムチを漬けるときは人手がいるので、親戚や近所の人が手伝いに来る。韓国にホームステイ中、学校から帰ったら、大量の白菜と唐辛子の粉が居間を占領していて、親戚のおばちゃんたちが、わいわい賑やかに作業していた。昔から、キムチを漬けるのは一大行事で、近所中の女性を総動員したそうだ。今も昔も、キムチ作りは韓国の冬の風物詩になっている。

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