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第41回 不要放香草!(パクチー入れないで!)

私が中国に行って初めて覚えた中国語は、「日本(リーベン)」でもなく「対不起(ドェブチー/すみません)」でもなく、「不要放香菜(ブヤオファンシャンツァイ)」だった。意味は、「パクチー入れないで!」

そう、タイ料理やベトナム料理によく入っているアレ。中国パセリ、コリアンダーとも呼ばれ、中国語では香菜(シャンツァイ)という。中国東北料理にはよくこの香菜が入っている。炒め物にも、煮物にも、涼菜(リャンツアィ)と呼ばれる中国サラダにも、麺のスープにも...。

これとの出会いは、今でも忘れられない。今まで嗅いだことのない強烈で特殊な臭い。Wikipediaで調べたら、「パクチーは、カメムシのような風味であると評される」と!!カ、カメムシ・・・。食べたことある人いるんでしょうか!?

香菜は恐ろしい。しいたけと同じ、いやもっと強烈で、ほんの微量入れただけで料理がその味に染められてしまう。「香菜炒肉(シャンツァイチャオロウ)」という料理が留学先の大学近くの食堂にあったけど、それは本当にその字のまま、シンプルに香菜と肉を炒めたもの。もう香菜の味しかしない。肉のジューシーさを感じることが全くできない・・・。それでも、熱を通していればまだましで、味も臭いも半分くらいになるが、涼菜などに生で入っている場合は、顔を近づけただけでもその臭いがする。外国人の中には、この香菜を苦手とする人が多い。韓国や欧米のクラスメイトも、大半は好んでは食べなかった。(※稀に、香菜が大好きだという人もいますが)

そういうわけで、私も最初香菜がだめで、このままでは何も食べられない~命に関わる!と思い、必死で初心者には難しい「不要放香菜(ブヤオファンシャンツァイ)」を覚えた。
昔上海の領導(リンダオ/政治のリーダー)が、香菜が食べられるか食べられないかで、外国人が中国の生活に適応できるかが決まると言ったらしいけど、そのとおりかも・・・。東北地方にいる限り、香菜との付き合いは避けられない。「不要放香菜(パクチー入れないで)」と言っても、スープや、涼菜などあえ物の場合はなど作りおきのものでは、調理の段階で入れられていて、取り除くのが不可能だし。

ところが、毎日食事のたびに香菜に出会うち、あれ、そんなに臭くないんじゃない?と思うようになり・・・、南に行って香菜が料理に入っていないと、何で入ってないの?ちょっとくらい入っててもいいんじゃない?と思うようになった。(南の人は香菜は食べません)今は大好きっていうわけじゃないけど、普通に食べられる。何でも慣れなのかもしれない。中国人留学生の中に、納豆が最初どうしてもだめだったけど、今は大好きというひとが結構いるので、それと同じかも。

でも、北京の日本料理店で、うどんやそばに香菜が入っていたのには驚いた。これはちょっと合わないんじゃないの?と思いながら食べてみたら、意外に美味しかった。普通の日本人にはうけないかもしれないけど...、すっかり味覚が中国人化してしまったらしい。

香菜は、身体にはすごくいいみたい。食べたことのない方は、一度お試しあれ!!



(2008年04月03日)

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