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第20回 何でも聞くよ、友達だもん。

「カコってさ~、体重何斤ある?」
これは、中国の友達によく聞かれること。日本では仲が良くてもなかなか聞けないことだけど、中国人はこういう質問をプライベートなことだとは思っておらず、男の子が堂々と聞いてくることもある。
(※斤はジン/jinと読んで、中国で一般に使われている重さの単位。500gで1斤。体重40kgの人なら80斤になる。中国ではこの斤という単位がkgよりメジャーで、市場で買い物するときもすべてこの単位で計算される。なので、日本に来た中国人留学生の中には、kgに換算するとき、間違って、めっちゃ痩せているのに、「私の体重は84キロ」などと言ってしまう人がいる。)

「○○斤だよ」
「えっ、結構あるね。私のほうが軽いかも」
そう言った彼女に全く悪気はない・・・。日本人同士の会話でこう言ったら、友情に亀裂が入るかもしれないけど(笑)、中国人は思ったことをストレートに言う。(韓国人もそうです)

「カコの給料っていくらなの」
これもまたよく聞かれる質問。中国人同士でも、普通に交わされる会話。初対面の人に聞かれたことも数知れず。
「カコのお父さんの給料って、いくら?」
同じく何回も聞かれた質問。日本人サラリーマンがどのくらい稼ぐのか知りたかったのかもしれないけど、私の給料じゃなくて、うちの父のを聞くの!?と、ちょっとびっくりした。

中国では、おおっぴらにお金の話をすることがタブーではない。あの人のうちはお金持ちだとか、あの子の給料はいくらだとか、どんな仕事をしたら儲かるとか、絶対お金持ちと結婚したいとかお金の話はとにかく良く出るし、盛り上がる話題だ。中国人数人と一緒に住んでいたときには、もし宝くじが当たったらどうするというネタで、お酒を飲みながら朝まで話したこともある。

日本では、給料とか体重とか財産とか、そういうプライベートなことは友達同士でも遠慮して聞かないんだよと言ってみたら、
「体重も収入も聞けないなんて、それでも本当に友達なの?なんで遠慮するの?友達だったら何でも聞くでしょう、普通。」
と、予想していた反応が・・・。中国では、会ってすぐに年齢を尋ねたり、恋人はいるのかとか、結婚しているのかとか聞いたりするので、友達になったらなおさら遠慮なしに、かなり突っ込んだことを聞くものだそうで。

確かに、ボーナスいくらだった?とか、体重どのくらいあるの?とか聞いてみたいときもあるかも・・・。日本人は、習慣的に好奇心を押し殺して、無関心なフリをするのかな。これが文化の違いなんだろうけど、中国人は正直だ。

ところが、最近会った来日5年の中国人の友達が、「この前帰国したら、日本でのバイト代はいくらだとか、彼氏の給料はいくらだとか、彼氏の両親は何をやってる人だとか、彼氏の両親の年収まで根掘り葉掘り聞かれて、嫌になっちゃった。日本では他人のことそこまで知りたがらないからさ。もうすっかり日本に慣れちゃって・・・」
と言うので、笑ってしまった。やっぱり長くいれば、そこの習慣にいつのまにか慣れてしまうものだ。私も中国が長かったからといって、何でも聞かないように気をつけないと・・・。


(2007年11月01日)

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