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第17回 韓国のお盆チュソク

旧暦(太陰暦)の8月15日は韓国のお盆。チュソク(추석/漢字で書くと秋夕)と呼ばれていて、その前後会社や学校は連休になる。韓国や中国では今でも旧暦が使用されていて、正月(旧正月)やお盆など年中行事は旧暦をもとに日付が決まるし、誕生日も旧暦を使う人が多い。今年のチュソクは新暦(日本で使われている太陽暦)の9月24日~9月26日。この日付は、新暦にあてはめると毎年変わる。去年は10月5日~7日だった。

チュソクのときには、日本と同じように親戚が集まり先祖の墓参りをする。家でも法要を行い、新米や収穫したばかりの果実を供え先祖を祭る。このときソンピョン(송편/松餅)と呼ばれる中にごま、小豆、きび、くりなどを入れて、松の葉をかぶせて蒸した小さな餅を親戚一同一緒に作って食べる。女性がこれを形よく作ることができれば、後にかわいい女の子が生まれると言われている。この餅は甘すぎず、ほんのりと松の葉の香りがしてとてもおいしい。
(※写真のお餅がソンピョンです)

儒教の影響を強く受け、家系・家族をとても大切にする韓国人にとっては、チュソクは親戚が集まる一大イベント。最近会った韓国の留学生はみな、チュソクに帰国できないことを嘆いていた。

チュソクには各地でさまざまなイベントが催される。私が住んでいたソウルのお隣のアンサン市には外国人労働者が多く住んでいて、駅前のステージで世界のファッションショーなるものが催されていた。中国のチャイナドレスやインドのサリーなどに混じって、日本の浴衣らしきものを着ているモデルさんがステージのわきに数人がいたが、よく見ると何かおかしい。丈が短いのもそうだけど、全員思いっきり左前・・・。たまたまその中の2人が私の前を通ったので、話しかけてみることに。

「あの~、着物の着方が逆ですよ。それは死んだ人に着せる着方です」
「えぇ、そうなの!?着替えないとだめじゃん」
お礼を言って走っていく二人を見て、お隣の国の民族衣装のことまでは分からないだろうなと思った。日本でも、以前某テレビドラマで女優さんが韓国人役でチマチョゴリを着ていたときに、髪は下ろしっぱなしだったし。(普通はチマチョゴリのときは、髪はうしろで一つに三つ編か、結ってアップにすることになっている)

この時期には日本と同じで、帰省のための国民の大移動により、高速道路は大渋滞を引き起こす。2時間で行けるところが、6~7時間もかかってしまう。空港や駅がひどく混雑するのも日本と同じ。それから、店のほとんどが数日間休みになるので、このようなチュソクや正月には、行き場のない外国人は食事にも困ることになる。特に田舎にいる場合は食料の買いだめをしておかないと、飢え死にするかもしれない・・・。(経験者)



(2007年10月11日)

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