ソウルの地下鉄は、線名が全て番号になっていて(1~8号線)、日本の首都東京の地下鉄に比べて大変分かりやすい。地下鉄のカードは全線JR東日本の「スイカ」と同じで、機械にかざすだけでOK。財布から出さなくてもいいし、布のカバンなら中にいれたままカバンごとかざしても読み取ってくれる。
東京の地下鉄は、今年の春ようやくこういったカードが導入されたと韓国人に言ったら、「遅れてるねー」と言われた。確かにそうかも・・・。札幌の地下鉄は、導入される気配もないし・・・。
改札ではカードを機械にかざしたあと、鉄のバーを押して、がちゃんとまわして進む。たまにそれを勢いよく飛び越えたり、かがんで鉄のバーをくぐっている人を見る。何をしているのかなと思ったが、あ、無賃乗車・・・。
地下鉄のドアが開くと、まだ降りようとしている人がいるにも関わらず、みな我先に乗り込もうする。誰も並ばない。ぼけっと立っていたら、押されるし、どやされることも。降りる人が降りてからと思って待っていたら、気づいたらホームに一人取り残されていることがよくある。一番前で待っていたはずなのに・・・。
韓国の地下鉄内では、携帯電話の使用が許可されていて、走り出しても電波が途切れることがない。なので、乗客の携帯電話の使用は当たり前。マナーモードにしている人はまずいない。大音量の着メロがあちこちで鳴り響く。他人を気にして小声で話すということをしないので、周りの人も聞こえなくてますます大きい声になる。携帯を使っている人の声と、乗客同士おしゃべりをしている人の声で車内は大変さわがしい。それに慣れていたので、日本に帰ってきて地下鉄に乗ったら、あまりの静けさに咳をするのもためらわれた・・・。
地下鉄の中はその国の縮図のように思われることがある。儒教社会の韓国ではお年寄りを敬うので、お年寄りが乗ってきたら誰かがすぐに席を譲る。譲ろうかな~、どうしようかな~などと躊躇している様子はない。たいていは若者がさっと席を立つ。もし、お年よりの目の前で座りっぱなしの学生なんかがいたら「立ちなさい」と、周りから注意を受けるだろう。知り合いで最近韓国を旅行した70代のご夫婦は、行く先々で席を譲られ、大変感動したとおっしゃっていた。
また、韓国人は子連れや妊婦や身体の不自由な人たちにもすぐに席を譲る。優先席もあるが、若者は座らないし、そういった人たちが乗ってきたらすぐに譲るので、優先席は必要ないんじゃないかなと思うくらい。この態度にはいつも感心させられ、見習わないといけないなと思う。韓国人は情に厚く親切で、困っている人や弱者にはすぐに手を差し伸べる人が多いのだ。
※次回も引き続き韓国の地下鉄事情についてです。

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