北海道のみなさん、こんにちは。
車のことを、何回かに渡って書いていますが、ぼくはあまり車好きとは言えないと思います。好きな形や色にはこだわっても、基本的には、スイッチ・ポン!で発進、適当にストレスのない速度で走れたら、それでいい。家電感覚で、車に乗っているなぁ、とよく思います。あとは、自分のライフ・スタイルに合っているかどうか。自分が思う「自分らしさ」にはずれていなければ、それでいいのです。まぁ、多少は、人の目も意識しつつ。
ボルボのステーション・ワゴンは、ぼくが必要とするものを、ほとんど満たしていました。だから、40代のはじめから、いまに至るまで、何度か買い替えながら、ずっとボルボ。たったひとつ足りなかったのは、4WDであること。ぼくの別荘がある冬の蓼科に行くの
に、4WDは欠かせない条件でした。それも、いま乗っているCX70という車種が出てからは、クリアー。3回目の車検を終え、とうとう8年目を迎えました。ぼくのカー・ライフ、最長記録です。
ふと、回りを見渡すと。
20年前、「一生乗る!」と豪語して、特注で1200万もするベンツEクラスワゴンを買った照明技師さんは、いまでもスタジオで会うと、その車に乗っています。何度かエンジンを積み替えたりして、ずいぶん投資したそうですが、頑固に車を変えようとしません。「一生乗る」が、いよいよ現実味を帯びてきました。バブル景気に浮かれた言葉じゃなかったのですね。
つい最近、しぶいポルシェ(白のカブリオレ)に乗っているベテラン・スタッフがいるので、「どうしたの?」と聞いてみたら、やはり「20年乗ってる」の答え。某クッキング・スタイリストさんのボルボ240ステーション・ワゴンも、20年選手。「乗ってるうちに、アンティークになっちゃった。最近、道で若い子から『ゆずってくれ』ってよく声をかけられるのよ」ですって。
ジャガー一辺倒で、あの時代を、「あめ玉のようにゴルフ会員権を買っていた」と振り返った某コピーライターはいま、トヨタのハリアーに乗っています。ハイブリッドの最新型。いつの時代にも、自分を鼓舞するような車選びをする人なのだと思います。
ヒッポポップ系のファッションで身を固めた、今をときめく某男性スタイリストもトヨタ。それも、エコを意識して、プリウスです。「いままで、さんざんアメ車に乗って、地球を汚してきたら、罪滅ぼしです」なんて、真顔で言っていました。
「いろいろ考えると、これしかなくてね」と、ホンダのハイブリッド・カー、インサイトに乗っているカメラマンもいます。世界中の秘境を訪ねて、自然を撮ることの多い、自称「僻地カメラマン」ならではの選択。
ポルシェのカイエンに、ケータハムのスーパー7とか言う、イギリスのスポーツカー、BMWのバイクまで所有する、カメラマンのH氏。カイエンからアウディに変えたとつい最近、メールがありましたが、こういう人は、時代など関係なくホンモノの車好き。
20数年来、仕事をご一緒してきて、ぼくに最初にボルボ・ステーションワゴンの格好よさに気づかせてくれたカメラマンO氏は、最近になってこんなことを言い始めました。「人生、最後の車を何にしようか?って、最近考えるんだよ。やっぱり、ハイブリッドのレクサスしかないかな?」。少し寂しくもありますが、70歳目前のO氏、車高の低いポルシェに、乗り降りのキツさを感じ始めているのだそうです。
人は、あの時代を振り返って、バブルと言うけれど。確かに、CM業界の多くの人が、景気のいい車選びをしていたけれど。みんな、自分を見失っていたわけじゃない。いつの時代にも、人それぞれ、その人らしい車選びをしてきただけだ。(そうでなかった人がいたとすれば、ぼくの仕事仲間じゃない。)もっとも、車を選ぶことは、時代の空気を感じ取ることでもある。そして、車社会そのものが、終焉と新たなはじまりに向かって、大きくカーブを切った、いま。勘のいい「業界人」たちは、未来に向かって、自分のカー・ライフ を見つめ直そうとしている。たぶん、そんな時代。
さて、ぼくはどうしよう?
このまま、いまのボルボをアンティーク・カーになるまで乗り続けるもよし。ただし、極力車に乗る回数を減らしながら。もし、新車を買うとしたら、もう、エコを意識しないわけには行かない。でも、その前に、いっそ、60年代あたりのイギリス車にでも乗る
か?ふと、そんな気にもなって、古いミニだの、ヴァンデンプラスだの、中古車情報をネット検索して楽しんでいる今日この頃です。
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