札幌のみなさん、こんにちは。
(これを読む人は、札幌や北海道の人とは限らないのは
わかっているのですが、そう言ってみたい気分なのです。)
東京でテレビCMのディレクターをしている、今村直樹と申します。
このサイトの主催者のひとりである渡邊さんにお誘いを受けて、投稿させていただくことになりました。
タイトルにした「ディレクターズ・カット」とは、ご存知のように、公開された映画、オンエアーされたCMとは違う、演出家が自分の独断と好みで編集した映画やCMのことを言います。
CMディレクターという仕事を通して、感じてきたこと、いま思っていることを、タイトルどおり、「独断と好み」で気ままに書かせていただこうと思います。
ただし、架空の、北海道に住む「友人」に向かって。
CMを作る時もそうなんですが、一番伝えたい誰か(業界用語で言う「ターゲット」)をイメージすると、自然とふさわしい語り口が見つかるのです。
この原稿を書くにあたって、いままで北海道で何回ロケをしたか、思い出してみました。
最初に行ったのが、雪印チーズの撮影で、独立して間もない、33~4才の頃だと思います。
以来、大塚製薬のファイブ・ミニ、同じく大塚製薬のカロリー・メイト、NTTドコモ九州、ソニー・ハンディーカム、ハウス・シチュー、日本通運・ペリカン便、森高千里のプロモーション・ビデオ、そして、いちばん最近が一昨年に行ったP&G・ウィスパーのロケです。
約20年の間に、10回。2年に1回の割合で行ってることになりますね。
振り返ってみると、やはり最初の雪印チーズの撮影は、強く印象に残っています。
サイモン&ガーファンクルで有名な「スカボロー・フェアー」の曲にのせて、冬から春へ、風景の移り変わりと共に北海道の自然の中で育まれる雪印チーズを描いたCMでした。
その10数年後、集団食中毒事件に端を発する、雪印乳業の解体・再編があっただけに、あの時、雪印のチーズ工場で撮影したチーズ作りの光景が、より印象深いのです。
そして、思い返してみると、雪印が不祥事以降最初に作った、雪印スライスチーズのCMを、演出させていただいたのも、ぼくでした。
長くCMディレクターをやっていると、企業の浮き沈みや移り変わりを見ることにもなるものですね。
次回、もう少し雪印チーズ・ロケの思い出話などさせていただき、しばらくは、CMの撮影を通して、ぼくが見て、感じた「北海道」についてお話しさせていただこうと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
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