北海道のみなさん、こんにちは。
30代後半、世の中がまだバブル景気に浮かれていた頃、東京に自分が住むマンションでも買おうかと、考えたことがありました。でも、すぐに考えを変えました。都内の、比較的便利なエリアでは、50平米のマンションが1億もした時代です。こんなものを、大きな借金をして買うくらいなら、郊外に別荘もいいかな?ふとそんな気になったぼくは、BMW320カブリオレに乗って、あちらこちらに、時間ができると物件を見に行っていた時期があります。
ようやく長野県・蓼科に気に入った土地を見つけて、京都在住の新進気鋭の某建築家に設計を依頼。その建築家、某氏と蓼科の土地を見に行った帰りに、ぼくのBMWの中で交わしたこんな会話が、まだ記憶に残っています。
「バブルがはじけて、建築界は、すっかり冷え込んでいますよ。広告業界はどうですか?」
「確かに仕事が減ったと言われていますが、おかげさまで、ぼくは忙しくさせてもらっています。」
その建築家、某氏とは、プランが出来上がって、見積りが上がってきた時点で決裂。建築界で話題になりそうな、すばらしいプランだったのですが、上がってきた見積りは、なんと1億近くもしたのです。もちろん、ぼくの予算をはるかに超えた、まったく現実的じゃないプランと見積りでした。なぜそんな夢を、ぼくも建築家も見てしまったのか、いま考えても、よくわかりません。バブルの時代の、残り香だったということでしょうか?
バブル景気は終わったけれど、そのまま、別の建築家を見つけて、別荘計画に向かって突き進んだのですから、いま思えば、バブル崩壊は、ぼく個人の「景気」には、さほど影響がなかったということかもしれません。そして、30代最後の年、無事、蓼科の地に、ぼくは自分の家を手に入れました。そして、別荘に行くようになって、もっと馬力のある、荷物がたくさん積める車が欲しくなりました。迷うことなく、選んだのは、VOLVO850エステート。以来、何度か買い替えましたが、ぼくはずっとVOLVOに乗り続けています。
VOLVOのステーション・ワゴンは、広告業界では、安定した人気車種です。なにしろ、丈夫で、驚くほど荷物が積み込めます。撮影に行くとき、カメラマンや、照明技師さんが機材を積むのに、ぴったり。決してコストパフォーマンスのいい車ではありませんが、メルセデスやBMWの同じ車種に比べて、質実剛健、見栄を張らない車選びのイメージがあります。ふだん、ほとんど荷物も乗せずに、ひとりで車を運転していることの多いぼくは、ただ空気を乗せて走っているだけでしたが、別荘に行く時やいざという時に、余裕で荷物が積めて、大きい車の割に小回りが利いて運転しやすく、丈夫で、どことなく賢く車を選んでいるイメージがあり、余裕のあるライフスタイルを連想させるボルボのステーション・ワゴン。楽しい車ではないけれど、何かをあきらめて、現実的に選べば、ボルボ。それは、長く付き合う、生涯の伴侶に似た選択だったかもしれません。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第46回 CM業界とぼくのカー・ライフ(4)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://spiritlink.80code.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1245
コメントする