北海道のみなさん、メリー・クリスマス!
ぼくは、先日、久しぶりで
オーストラリアはシドニーへ、撮影に行きました。
いまは、その仕事の仕上げ作業の、真っ最中。
それと平行して、来年撮影する仕事の
打ち合わせなどしながら、ぼちぼち、仕事納めです。
仕事で行くばかりで、個人の旅行では、
一度も訪れたことがないオーストラリアですが、
30代のはじめから、かれこれ、
20数年間の「お付き合い」になります。
お隣の、ニュージーランドの方に、
より頻繁にロケに行っていますが、
たとえば、シドニーでモデルのオーディションをして、
撮影はニュージーランドで、とか、
オーストラリアでの撮影のために、
ニュージーランド在住のスタッフが参加する
(今回もそうでした)、あるいは、その逆のことも多く、
とても緊密な関係にある両国です。
数えたことはありませんが、
オーストラリア(オージー)と
ニュージーランド(ニュージー)を併せたら、
過去、北海道よりも頻繁に、
ロケに行っていることは間違いありません。
それはともかく、今回のロケで、
「オーストラリアは、変わったなぁ」と、実感しました。
もっとも、寝るときと、食事に行く時以外は、
ほとんど自由時間もなかったので、
もっぱら、移動や食事時に、
ふと感じるというレベルの話ですが。
なによりも、食事の、おいしかったこと!
かつては、ビーフや羊肉は、
豊富でも、決しておいしいものではなく、
海の幸は、鮮度がいいのに、調理法がイマイチ、
生牡蠣なら申し分ない。
もともとは、「料理後進国」の
イギリス文化の影響だから、仕方がない。
味については、そんなお国柄だった気がします。
もちろん、すでに、おいしいイタリアンや
和食店は誕生していましたし、
80年代に興ったパシフィック・リム
(環太平洋料理とでも言えばいいか?)の勢いは、
シドニーにも達していました。
ロスアンゼルスや、ハワイ、シドニーやオークランド。
環太平洋の、主要な都市なら、どこに行っても、
食材の味を生かしながら、フレンチ、イタリアン、
そしてアジアンフードの調理法を混ぜ合わせて、
ライトな食事を作ろうとする動きが、活発でした。
つまり、ぼくがオーストラリアに行くようになった時期
(80年代中頃)は、食の文化の、
大きな変わり目だったのかもしれません。
80年代、すでにオーストラリア・ワインには、
「名作」が登場していましたが、ますます充実して、
近年、世界的な評価もうなぎ上りのようです。
レストランのワインリストには、
フランスやイタリアのワインもありますが、
コスト・パフォーマンスを考えたら、
地元、オージーのワインを(時には、ニュージーのワインを)
飲まない手はありません。
ビールも、ぼくは、オーストラリア最南端の島、
タスマニアのものが好みですが、全般的にとてもおいしい。
日本のビールのように、
大手ビールメーカーが作る平均的な味ではなく、
産地も規模も、さまざまなビールメーカーが、
ラガーはもちろんのこと、
エール、スタウト、ピルスナーなど、
バリエーションの豊富なビールを作っています。
そして、今回のサプライズは、オリーブ・オイル。
そのおいしさには、舌を巻きました。
おいしいワインができるのですから、
おいしいオリーブ・オイルができて当然なのですが、
未知のものでした。
この時代ですから、オーガニックにも
積極的に取り組んでいるようですし、
おそらく近い将来、ワイン同様、
世界で高い評価を得て行くのではないでしょうか?
相変わらず、牡蠣は、日本のものにはない濃厚さで、
この上なく美味で、
もともと海産物のおいしいお国柄ですから、
味付けさえ「進化」すれば、自ずとレベルアップする。
イタリアン、タイやベトナムやインド、そして、和食。
その、どれにも属さない、強いて言うなら、
うんとライトな感覚のフレンチのような、
オージー料理のレストラン。
食材も、ワインやビールも、
旬の野菜(この時期ならアスパラガス)や海の幸も、
オーストラリアならではの、楽しさとおいしさ
(つまり、食のアイデンティティー)を、
獲得しつつあることを、肌で感じました。
アジアでも、もちろん、欧米でもなく、
どちらの文化の影響も受けたオセアニアならではの味が、
しっかり育っていることは、間違いありません。
ラップ・パーティー(撮影が終わった後の
打ち上げの食事)をしながら、
ニュージーランドからシドニーに来てくれた
カメラマン氏に聞きました。
バカンスの予定は?と。
そうだね、来年の一月中旬にでも、
家族で、北海道へスキー旅行するつもりだよ、との答え。
そうでした、そうでした。
ここに来て、オージーの人たちに、
「北海道でスキー」は、すっかりおなじみになりました。
雪質以外の、何に、彼らが感動してくれるか?
北と南の違いこそあれ、
多くの共通点を持った土地柄だけに、
オージーから訪れる人たちにとって、
北海道の味や文化には、親しみやすい何かが、
たくさんありそうな気がします。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第95回 オーストラリアで、感じたこと。
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