北海道のみなさん、こんにちは。
世の中にテレビコマーシャルがある限りなくならない、「永遠の風景」と言えば、青空、緑、海、そして雪景色。
反対に、美しい風景でありながら、なかなかコマーシャルで取り上げようとしないのが、秋の紅葉と夕暮れでしょうか。
紅葉は、狙っても撮影のタイミング自体が難しく、また、夕暮れは「日が傾く」わけですから、クライアントから、どことなく縁起が悪い印象を持たれがちです。
美しい大地に広がる緑、明るい日差しと青空なら、だれもが前向きで健康的なイメージを持ちます。
だから、CMには欠かせない風景なのです。
そして、冬と言えば、雪。冬のイメージで売りたい商品に、雪景色はどうしても必要です。
緑と雪景色。どちらも、北海道とニュージーランドが得意とする風景です。
草原と雪原が必要なら、季節さえ良ければ、北海道とニュージーランドに行けばなんとかなる。ぼくたち撮影隊は、そう思います。
それに、季節こそ、ちょうど正反対ですが、北海道とニュージーランドは、風景自体、とてもよく似ているのです。
過去20数年の間に、ぼくはかなりの回数、ニュージーランドへ撮影しに行きました。
ちゃんと数えていませんが、たぶん、北海道以上によく行っているでしょう。
もしかしたら、日本のCM業界で、ぼくは、ニュージーランドへ撮影に行った回数の、最多記録保持者ではないかと、密かに思っているほどです。
過去にニュージーランドの草原で撮影したCMから、いくつか画像をピックアップしてみました。

どうです?北海道に、よく似た風景だと思いませんか?
草原なんて、どこにでもありそうな気がするのですが、邪魔なものが写らず、広がりのある緑の風景を探すことは、そう簡単なことではありません。
日本では、なんと言っても北海道!
ただし、北海道のいい季節は短い。「ああ、あと少し待てば北海道の草原が緑になるのに!」とよく悔しい思いをします。
しかたなく、北海道の草原が、まだ緑にならない時期(5月から6月にかけて)、ぼくら撮影隊は、九州・阿蘇山のふもとの久住高原や、長野県・蓼科高原、山梨県の八ヶ岳周辺などに、緑の風景を探します。
でも、起伏が少なく、余計な建物や看板などが入らない広大な草原となると、案外ないものなんです。
それに、たいてい牧場で撮影することになるのですが、下手をすると人工的なわざとらしい緑一色の風景になりがちです。
雑草や、草花も適当に混じった、だれもが「自然な草原」だと思う風景もまた、案外難しい。
その点でも、ぼくの知る限り、北海道とニュージーランドは、ダントツで美しい草原の宝庫だと言えます。
草原だけではありません。
広大な畑、山並み、美しい川と湖、手付かずの荒々しく雄大な自然・・・。
北海道とニュージーランドは、いろいろな点でとてもよく似た印象を受けます。
そして、ぼくはどちらにもニュートラルな何かを強く感じます。
次回は、その「ニュートラルな何か」についてお話ししたいと思います。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第8回 美しい草原の宝庫・北海道とニュージーランド
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