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第88回 思いがけない出会いと展開

北海道のみなさん、こんにちは。

つい先日、ぼくのブログに書いたのですが、
今年の春、やっと公開にこぎつけた
北九州にある石けんメーカー、シャボン玉石けんのCMが、
いま、ある札幌のお店で、店頭公開中です。

その店は、ハンズビーと言います。
全国的に有名な、あの東急ハンズが、
札幌に実験的に作ってみた店舗のようです。

昔から、ヒット曲やヒット商品は、
札幌から動き始める、と言われます。
ぼくも、長いCMディレクター歴の中で、何度か、
まず、札幌で実験的に新発売してみるという商品のための
コマーシャルを手がけたことがあります。
詳しくはわかりませんが、ハンズビーも、
いずれ全国展開する可能性のある、
化粧品や雑貨に特化して、比較的感度の高い顧客を狙った
ショップなのではないか、と想像しています。

ブログに、そのハンズビーで、
ぼくの作ったコマーシャルが流れるようになった話を
書いたところ(まだ数日しかたっていないのですが)、
何人かの人に、「すごいことだねぇ」という言葉をいただきました。
それも、「その世界」で、たいへんな実績のある人たちから。

実験店とは言え、あの、東急ハンズ。
そこを動かしたこと。
そして、そのために奔走してくださった人がいること。
流通関係の世界に疎いぼくなどが思う以上に、
それは「すごい」ことのようです。

それも、これも、インターネットという文明の利器
(最近、あまり聞かない言い方ですね)のおかげです。
この、インターネットという通信手段。
まだまだ、多くの可能性を秘めた、
過渡期にあるものだと思うのですが、
印刷、電話、ファクシミリ、テレビやラジオ、
過去さまざま出てきた通信やコミュニケーションの
手段の中でも、どうやら、人と人を、
それも、気持ち込みで、ダイレクトにつなげる
可能性を秘めたものだという気がしてきます。

ハンズビーという、行ったこともない札幌のお店で、
ぼくの作ったCMが流される。
それは、インターネットで、たまたま、
ハンズビーで働くある女性に、CMが出会ったから。
彼女が、そのCMを、「いいな」と思ってくださった
こともあるとは思うのですが、
それ以上に、ぼくがなぜそのCMを作ったのか、
ブログにしつこく書いてきたことが、少しは、
彼女の気持ちを動かすことに役立ったのだと思っています。
「インターネットがつなげた縁と気持ち」と言う他ありません。

ハンズビーというショップ、
おそらく札幌に住んでいらっしゃる方なら、
しょっちゅう通りかかるエリアにあるんですよね?
ずいぶん目立つところにモニターを置いて
コマーシャルを流していただいているようですので、
ぜひ、ぶらりと見に行ってみてください。

ハンズビーが実験店なら、ぼくの作ったCMも、
規模はもっともっと小さいけれど、実験的なもの。
CMは、人と、人の気持ち(購買意欲)と、
商品を動かすためのもの。
インターネットや、それを使ったCM制作に、
どんな可能性があるのか?
規模は小さくても、おもしろい実験になってきた気がします。
忘れがちなので、何度でも確認しておく必要が
あると思うのですが、大事なことは、
人と人の気持ちをつなぐこと。
インターネットには、その可能性があり、
それを信じて、モノ作りをすることだと、
あらためて、強く思います。



(2009年08月27日)

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