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第59回 仕事年齢、若いですか?

北海道のみなさん、こんにちは。

魂年齢って言葉、聞いたことありませんか?
ぼくは、最近、手相を見る人から聞いたのですが、人には、実年齢とは関係なく、その人の魂が持っている年齢があるのだそうです。いくつになっても、ずっと青年のままの人もいれば、まだ30そこそこで、50いくつかの魂年齢の人もいる、という具合に。

同じように、仕事年齢ってのが、あるような気がするんです。実際の年齢より、うんと若く感じられる人がいるかと思えば、逆に、若くして妙に老け込んでいる人もいる。
広告業界では、30代で仕事のピークを迎えるというのが定説です。確かに、自分を含めて、CMディレクターという職業を思い浮かべた時、たいてい30代前半でヒットを飛ばし、30代のうちに独立し、40代にかけてがいちばん忙しい。そんな風に思います。コピーライターや、アートディレクター、カメラマンや、広告代理店のクリエーターだって、みんな30代に頭角を現すのが一般的でしょう。
でも、いわゆる遅咲きの人というのがいます。40代や、なかには50代になって、仕事のピークを迎えるという人を、時々見かけます。そんな人の仕事年齢は、とても若い。同年代の人が、どことなく落ち着きはらっていたり、妙に老け込んだりしてくるなか、いつもフレッシュな印象を受ける。そんな人が、何人か思い浮かびます。
そして、30代でピークを迎えても、ずっと変わらず若々しく仕事をし続けている人というのがいる。もう70を過ぎているのに、青年のように若々しい感性を感じるカメラマン。還暦間近なのに、ずっと変わらず、忙しそうなアートディレクター。一緒に仕事をすることはないけれど、ぼくより先輩なのに、いつまでも若々しい作風のCM ディレクター。大学出たてのプランナーより頭の柔らかい、広告代理店の50代のクリエーティブディレクターだって思い浮かびます。そう、仕事年齢のいつまでも若い人が、結局、変わらずいい仕事をしているのかもしれない。最近になって、そんなことを思うんです。
そして、残念ながら、実年齢で言えば、仕事のピークを迎えるはずの30代の人たちが、妙に老けて見える。こどものようにやんちゃなクリエーターや、学生のように闘志むき出しの人や、やるき満々の20代、脂が乗り切っている30代が見当たらない。みんな、どことなくおとなしく、慎重で、バランス感覚にたけている。最近、どうもそんな印象があります。仕事年齢が、妙に老け込んでいる若い人が、多い気がするんです。

仕事年齢の若い人って、どんな人なんだろう?と、何人かの人を思い浮かべてみるのだけれど、みんな、楽しそうに仕事をする人ばかり。遊び心を失わない人が、結局、いつまでも若い。そして、そんな人が、変わらず忙しそうに仕事をしている気がします。
やっぱり、仕事って、真剣な遊びなんだと思うんです。理屈抜きに、その感覚を持ち続ける人が、仕事年齢の変わらず、若々しい人なのでしょう。

ここ数日、小室哲哉のニュースで、にぎやかです。極端な例かもしれませんが、遊びは遊びでも、マネーゲームに走った結果、もう、仕事年齢で言うなら、死を間近に控えた老人のような印象を、報道された彼の姿から持ちました。
もちろん、お金を得るために、ぼくたちは仕事をしているのだけれど、それは目的じゃない。いつまでも、若々しい仕事年齢でいたいから、楽しく遊べる仕事がしたい。ますますそう思う今日この頃です。


(2008年11月06日)

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