北海道のみなさん、こんにちは。
今週火曜日(23日)の朝日新聞に、「CM不況で民放苦闘」の記事がありましたね。民放キー局のスポットCM収入が9%~15%減っていて、テレビ局の深刻な収入減をもたらしている。結果、番組の制作費が削減されて、制作現場は厳しい状況にある、としています。
一方、花王、トヨタ自動車のような、広告代理店にとって、長年トップクラスの売り上げを誇るクライアントが、大幅な広告費削減を打ち出しては、話題になってもいます。これ、クライアントの経常利益減という事情もさることながら、ほんとうにテレビCMは売り上げ増に効果があるのか、クライアントが疑問視し始めていることの現れという側面の方が強いでしょう。根底には、消費者のテレビ離れという現実があります。
北海道のみなさんは、最近、テレビCMを見ていて、気づいたことって、何かありますか?
東京でテレビを見ていると、やたらとパチンコメーカーのCMが多いなぁ、ということに気づかされます。一時期の英会話学校、消費者金融のCMに代わって、何と言っても、パチンコ新型機のCMが目立つ。それも、大物タレントを起用したり、すごく制作費をかけているなぁ、と、最近、制作費の削減に悩まされているぼくらから見たら、羨ましくなるようなCMさえあります。パチンコメーカー各社は、制作費、出向量、どちらをとっても、いまの広告代理店にとって、なくてはならないクライアントになりつつあるようです。
もうひとつ、目立つものに、人材派遣や、老人介護ビジネスのテレビCMがあります。一時期、グッドウィル・グループ、コムスンのCMが盛んに流れていました。ご存知のように、コムスンの介護報酬の不正請求問題、グッドウィルの違法派遣などが明るみに出て以来、CMは激減しましたが、グッドウィル、コムスンに代わって、他の人材派遣、老人介護のクライアントが、相変わらず圧倒的な出向量のCMで目立っています。
そして、公共広告機構・ACのテレビCM。いまに始まったことではないのですが、これもやたらと目立つ。ACは、千数百社の広告クライアントからなる社団法人。過去、さまざまな社会的問題を扱ってきましたが、実は、CMを流すはずだった企業が倒産したり不祥事を起こした時や、スポットCMにクライアントがつかず、空きができた時に、テレビ局の判断で止むを得ず流す、穴埋めCMという側面があります。
パチンコメーカーやパチンコ屋のCMが、このまま増え続けていいものでしょうか?
グッドウィルのように、盛んにCMを打っている企業が、不祥事を起こした時、広告代理店やテレビ局の自浄作用は、問われないのでしょうか?
ACのCMが増えれば増えるほど、CMに元気がないなぁ、お説教臭いCMはイヤだなぁ、という気分を生まないでしょうか?
そして、そもそも、テレビ離れという傾向に、歯止めはあるのでしょうか?
内側から、外側から、テレビCMの時代が、じわり、終わっていこうとしているのかもしれません。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第55回 テレビCM時代の終焉?
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