北海道のみなさん、こんにちは。
最近ぼくが手がけて、オンエアーが始まったばかりのCMに、トンボ鉛筆のボールペン「エアプレス」があります。
ボールペンを横にしても、逆さにしても書けるように、特殊加工されたこのボールペンは、「あ、書けなかった」ではすまされない、緊迫した現場向き。というわけで、工事現場、それも地上50階建てのビルの工事現場をお借りしての撮影になりました。
CMは、こちらでご覧になれます。http://www.tombow.com/
(サイト更新のお知らせ、アドギャラリーから入ってください。)
過去30年近くの間に、いろんな商品のCMを作ってきたぼくですが、もっとも小さな商品のCM。文房具のCMを手がけるのも初めての体験でした。
ぼくと同世代の広告代理店担当者が、おもしろいことを言いました。「この仕事を、ぼくは『お礼CM』だと思っている」と。子どもの頃に、お世話になった商品とクライアントに、お礼の気持ちをこめて広告を作りたい、そんな意味で彼は言ったのです。
鉛筆、消しゴム、はさみ、のり。
文房具は、いつも子供のすぐそばにありました。そして、ぼくらが子どもの頃、そんな文房具のコマーシャルも、とても身近なものだった気がします。
「見える、見える」というナレーションがいまも耳に残っているゼブラのボールペンのCM。「像が踏んでも壊れない」と、実際に像が踏んでみせて、子供たちを驚かせたサンスターの筆箱のCM。中学生になる子供たちに向けて「はっぱふみふみ」と大橋巨泉がカメラ目線で言った、パイロット万年筆のCM・・・などなど。
最近、そんな文房具のCMを、テレビでほとんど見かけなくなりました。今回制作したCMは、子供向けではありませんでしたが、それを作るぼくたちは、子供のように夢中でした。撮影をさせてくれる工事現場を探すだけでも大変なこと。場所が場所だけに、モデルや役者というわけには行きません。実際、親子二代、鳶職をしているというホンモノに出ていただきました。スタッフみんなでヘルメットをかぶって、手の中の小さな主人公をなんとかかっこうよく見せようと、真剣そのものの撮影でした。
そしていま、今度は、スティックのり、消しゴム、ボールペン、色鉛筆が登場するCMを制作中です。どれも、有名なタレントが出るわけでも、凝ったアイデアがあるわけでもなく、ただただストレートに、人が、それぞれの生活や仕事の場面で、それらを使っている姿をストレートに撮っているだけです。でも、おそらく、それだけで十分に目立つCMができるはず。
なぜなら、いま、テレビで、文房具のCMは、他にほとんどないから。
だれもが毎日、使わない日がないモノなのに、ちゃんと見たり、テレビで大写しになったりすることなんて、ないから。
そして、ああ、そう言えば、文房具にはずいぶんお世話になているなぁと、ちょっぴり感謝したい気持ちになるから。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第38回 小さな主人公~トンボ鉛筆のCM
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