北海道のみなさん、こんにちは。
今年も、いよいよ残すところあとわずか。
冬の寒さも本格的になってきました。
北海道は、雪、また雪の毎日でしょうか?
先週お話しした、メルティーキッスという冬限定チョコレートのCM
は、
雪がまったくないところに作り上げた、人工の雪景色でした。
その前年に撮ったこのCMの場合は、どうでしょう?


雪原に、ずっと続く、ろうそくの光の道。
さすがにこれは、現実には不可能、CG合成でもしたかに見え
ますか?
正解は、すべて実写。
何時間もかけて、雪の中にろうそくを並べ、
撮影前に、ひとつひとつに灯をともしています。
たったひとつ、あとで合成したのは、遠くに見える家と並木でした。
でも、普通のろうそくでは、少し風が吹くだけで、
あっという間に火が消えてしまいます。
これは、多少の風では消えないように工夫された、特製のろうそく。
雪景色の中のイベントなどで「光のアート」をされている方にお願
いして、
特製ろうそくを作ってもらい、日本は真夏の8月、
冬のニュージーランドまで、それを大量に持ち込んで、撮影しました。
日が沈んだあと、まだ残照であたりの景色がちゃんと見えている、
時間にして30分くらいの間。
これを、ぼくらは「マジック・タイム」と呼んでいます。
雪の撮影には、「太陽が出ている時間は撮影しない」という鉄則が
あります。
よほど、何か特別なネライか事情がなければ、
曇りか、マジック・タイムを待ちます。
晴天だった、このCMの撮影当日は、日が沈むのを待って、
(それ以前に入念なリハーサルを繰り返し)、
わずか20分くらいの間に、ほとんどのカットを撮り終えました。
それがどんな景色であれ、一日のうちでもっとも美しいマジック・
タイム。
ほのかに明るい雪原の中に、暖かいろうそくの光の道。
限られた時間の中で、トリックなしの、実写。
そんな時の撮影は、興奮もするし、この上なく心地いいものです。
おかげで、美しいCMになったと思うのですが、
北海道のみなさんの印象に残っていたでしょうか?
この当時、森高千里さんは、盛んにCMに登場していました。
このCMでは、『SNOW AGAIN』という曲が流れていましたが、
彼女が撮影後に書き下ろした曲でした。
♪~逢いたい、もう一度だけ。この雪が降り止む前に~♪
素直でシンプルな歌詞ですが、テレビで流れた時、
パッと人のこころをつかむ力があります。
森高千里さんというアーチスト、ある意味で、とてもCM向きの、
企画力のある曲を書く人でした。ちょっと(いや、かなりの)、天才。
今は、音楽活動を封印しているようですが、ママになった彼女の、
彼女にしか書けない曲を聴いてみたいと思うのはぼくだけでしょうか?
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