北海道のみなさん、こんにちは。
今日は、まず、いきなりこんな画像を見ていただきましょう。


いかにも北海道のどこかにありそうな雪景色ですね。
タレントの中山美穂さんも、寒そうにバス停にたたずんでいます。
でも、これ、撮ったのは真夏(8月)。
そして、場所は、パリ近郊の田園地帯。
まさか真夏のフランスで雪が降った!?
そんなわけはありません。
冬が販売最盛期のチョコレートのCM撮影は、
どうしても8月あたりになってしまいます。
雪景色を求めるとしたら、前回お話ししたように、
ニュージーランドなどの南半球に行くというのが、定番です。
でも、その時(10年ほど前)は、中山美穂さんの仕事の都合で、
どうしてもヨーロッパで撮影しなければならなかったのです。
イタリアとフランス国境あたりに、夏スキーもできる場所があって、
そこに行けば、雪もちゃんと残っている。
そんな事前の情報もあり、なんとかなるのでは?
いや、なんとかしなければ!と、勇んでロケハンに出かけました。
行ってみると、雪はベトベトで、あちらこちらで地面が露出し、
おまけに急斜面。
なだらかな白銀の世界には、ほど遠いものでした。
北海道のみなさんには、失笑を買ってしまいそうな話ですが、
その時はわらをもつかむ気持ちでした。
撮影は、あと数日後に迫っていました。
さて、どうしよう!?
そこで、考えたのが、パリに戻って、郊外の牧草地を探し、
そこに雪景色を作ってしまおう!というものでした。
もちろん、何百メートル、いや、奥の景色まで入れたら、
1キロ以上もありそうな範囲を人口の雪で埋めることなんて、
不可能です。
実際、やったことは、こうでした。
中山さんが立つバス停とその周辺だけ、綿のような素材を敷き詰めて、
その上に、紙製の白い粉のつぶをまいて、人口の雪景色を作る。
枯れ木と、それにかかっている雪。
屋根に雪が積もっているバス停。
中山さんの前に降る雪・・・全部、作ったものです。
(紙製の粉を使った理由は、後で回収しきれない場合の、
環境への配慮からでした。)
そして、それ以外の、広い範囲の雪は、あとで、CG合成しました。
撮影時間は、わずか2時間ほど。
真夏の日差しを避け、日が沈んでから、一気に撮影したのですが、
その慌ただしさは、まるで戦場でした。
久しぶりで、このCMを見ました。
このCMを作った10年前と言えば、
一部の売れっ子タレントにオファーが集中した時代。
そして、CG合成で、どこまで映像を加工できるか、
CM予算の削減という事情も手伝って、
撮影における合理化の嵐が吹き荒れた時代でした。
当時は、火事場の馬鹿力で、真夏のパリで、
なんとか雪景色を作り上げた、ここまでできたという
達成感があったものですが、いまこうして見返すと、
その時の撮影事情と、CG合成というものの限界に、
ちょっと寒々しいものを感じてしまいます。
さて、話変わって、ちょっとCMです。
いま、ぼくの事務所のHPで、初めて作った
来年のカレンダーを発売しています。
「ホッとPHOTOカレンダー2008 犬とボク、いつもの風景」
と言う名のカレンダー。
犬が好きな方、ホッとする風景が好きな方にオススメです。
興味のある方は、↓こちらから、どうぞ。
http://www.liverary.com/hot-photo-ten/calendar.html
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第25回 明治ミルティーキッスの撮影~真夏の雪景色
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://spiritlink.80code.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/928
コメントする