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第25回 明治ミルティーキッスの撮影~真夏の雪景色

北海道のみなさん、こんにちは。

今日は、まず、いきなりこんな画像を見ていただきましょう。




いかにも北海道のどこかにありそうな雪景色ですね。
タレントの中山美穂さんも、寒そうにバス停にたたずんでいます。
でも、これ、撮ったのは真夏(8月)。
そして、場所は、パリ近郊の田園地帯。

まさか真夏のフランスで雪が降った!?
そんなわけはありません。
冬が販売最盛期のチョコレートのCM撮影は、
どうしても8月あたりになってしまいます。
雪景色を求めるとしたら、前回お話ししたように、
ニュージーランドなどの南半球に行くというのが、定番です。
でも、その時(10年ほど前)は、中山美穂さんの仕事の都合で、
どうしてもヨーロッパで撮影しなければならなかったのです。

イタリアとフランス国境あたりに、夏スキーもできる場所があって、
そこに行けば、雪もちゃんと残っている。
そんな事前の情報もあり、なんとかなるのでは?
いや、なんとかしなければ!と、勇んでロケハンに出かけました。
行ってみると、雪はベトベトで、あちらこちらで地面が露出し、
おまけに急斜面。
なだらかな白銀の世界には、ほど遠いものでした。
北海道のみなさんには、失笑を買ってしまいそうな話ですが、
その時はわらをもつかむ気持ちでした。

撮影は、あと数日後に迫っていました。
さて、どうしよう!?
そこで、考えたのが、パリに戻って、郊外の牧草地を探し、
そこに雪景色を作ってしまおう!というものでした。
もちろん、何百メートル、いや、奥の景色まで入れたら、
1キロ以上もありそうな範囲を人口の雪で埋めることなんて、
不可能です。

実際、やったことは、こうでした。
中山さんが立つバス停とその周辺だけ、綿のような素材を敷き詰めて、
その上に、紙製の白い粉のつぶをまいて、人口の雪景色を作る。
枯れ木と、それにかかっている雪。
屋根に雪が積もっているバス停。
中山さんの前に降る雪・・・全部、作ったものです。
(紙製の粉を使った理由は、後で回収しきれない場合の、
環境への配慮からでした。)

そして、それ以外の、広い範囲の雪は、あとで、CG合成しました。
撮影時間は、わずか2時間ほど。
真夏の日差しを避け、日が沈んでから、一気に撮影したのですが、
その慌ただしさは、まるで戦場でした。

久しぶりで、このCMを見ました。
このCMを作った10年前と言えば、
一部の売れっ子タレントにオファーが集中した時代。
そして、CG合成で、どこまで映像を加工できるか、
CM予算の削減という事情も手伝って、
撮影における合理化の嵐が吹き荒れた時代でした。
当時は、火事場の馬鹿力で、真夏のパリで、
なんとか雪景色を作り上げた、ここまでできたという
達成感があったものですが、いまこうして見返すと、
その時の撮影事情と、CG合成というものの限界に、
ちょっと寒々しいものを感じてしまいます。

さて、話変わって、ちょっとCMです。
いま、ぼくの事務所のHPで、初めて作った
来年のカレンダーを発売しています。

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と言う名のカレンダー。
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(2007年12月13日)

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